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日本の初期携帯電話の進化:肩掛け~現在のスマートホンになるまでの40年

日本における携帯電話の進化は、技術革新とデザインの進歩に伴い、劇的に変化してきました。ここでは、日本における携帯電話の進化の歴史と、その特徴についてご紹介します。現在のスマートフォンに至るまでの約40年間は、どのような進化の過程を経たのか、その軌跡をたどります。

1. 肩掛け電話の時代 (1980年代)

1980年代、日本では「ショルダーフォン」と呼ばれる肩掛けタイプの携帯電話が登場しました。これらは非常に大型で、その重さはなんと約3キロありました。専用のバッテリーパックを肩に掛けていたので、持ち運ぶ必要がありました。今の時代からみると、決して便利とは言い難いですが、当時はこれを持てるのは高所得者や一部のビジネスマンに限られていました。女芸人の平野レミさんが、バブリーな芸風の象徴の一つとして、このショルダーフォンを使用しているように、当時はこれを持ち歩くことが、時代の先駆けであり大きなステータスとなっていました。

一方で、連絡手段としてはポケベルが広く利用されるようになったのもこの時代です。数字だけではなく文字も送れることで、こちらはビジネスマンだけでなく若者にも広く利用されるようになりました。

2. 第一世代(1G)携帯電話 (1990年代初頭)

1990年代初頭、いよいよ一般市場に登場した携帯電話はアナログ方式で、通話のみが主な機能でした。バブルの崩壊とかさなり、コストを抑えながら効率化を求めるようになったビジネスマンにとって、無線技術によって通話が可能となったこの携帯電話は、あっという間に必須アイテムになりました。また、バブルの崩壊に伴い価格にもシビアな人が多かったこともあり、安価でありながら高い技術の製品がどんどん世に出るようになりました。

3. 第二世代携帯電話 (1990年代中盤)

1990年代中盤、データ通信を採用した第二世代(2G)携帯電話が登場します。通話の品質が向上し、SMS(ショートメッセージサービス)などの新しい機能も追加されました。

同時期にPHSも登場します。PHSは通話に特化した端末です。カバーエリアが限られているので。近距離での通信に向いています。料金も安価でインターネット通信などは出来ないものの、未だにビジネスなどで利用者がおり根強い需要がある端末です。

4. iモードと第三世代携帯電話 (2000年代初頭)

2000年代初頭、日本は第三世代(3G)携帯電話の時代に突入し、モバイルインターネットが普及します。「iモード」や「FOMA」はその代表例です。通信の精度が上がり、調べものも簡単に出来るようになりました。また、カメラ機能が追加されたことで、その場で思い出を収められるカメラ以外の製品となり、日常の必須アイテムとなりました。またワンセグと呼ばれるテレビ視聴機能で、電波があればいつでも楽しめるようになりました。当時はテレビが盛り上がっていた時代だったので、どこでもテレビが楽しめるワンセグは急速に広まりました。

同時にこれらの機能を兼ね備えたガラパゴス携帯は、多種多様なものが登場します。主流は折りたたみスタイルでしたが、スライド式のものや画面部分がのみが横向きになるものなど、ユニークなもので溢れました。

5. フィーチャーフォンからスマートフォンへ (2000年代後半)

2007年のiPhoneの登場が、携帯電話界の大きな転機となりました。Appleのスティーブジョブスが生み出したiPhoneは、ホームボタン以外の物理的なボタンを排除し、キーボードもタッチディスプレイになりました。従来のフィーチャーフォンとは全く違うデザインは、よりスタイリッシュな見た目でより多くの人々を惹きつけていきました。画面を直接触るタッチ操作は、直感的な操作を可能にしました。また、2010年にはAndroidスマートホンが各メーカーから登場し、市場は急成長します。携帯電話からスマートホンの時代へと移り変わりました。
フィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話では、その端末自体に搭載している機能が、出来ることの全てでした。それとは異なり、iPhoneは対応のアプリができる度に、出来ることが広がります。これにより連絡手段としての携帯電話ではなく、生活をより豊かにできる欠かせないアイテムとなりました。

6. 現在のスマートフォン (2010年代〜現在)

現在のスマートフォンは、完全に生活の一部となっています。いまでは出来ないことを探す方が難しいかもしれません。AIを活用した機能も続々と登場しています。一方で、元々のスマートフォンの進化の流れから逆行するようなものも出ています。ギャラクシーシリーズでは、折りたたみ式のものも登場しました。また、多機能が故に、ペンがついているもの、サイズが大きいものなど、元々iPhone登場の目指した形からは離れ、スリム化とは異なる道に進んでいます。しかし、だからこそ多機能であるだけでなく、ある機能に特化したものが増え、各デバイスの個性が目立つようになりました。これにより、大きな差別化が図られています。まだまだ今後の進化から目が話せません。

まとめ

日本の携帯電話は、この40年間で技術革新と消費者ニーズの変化に伴い、大きな進化を遂げました。ショルダーフォンという今では考えられない大きなサイズから始まり、デジタル化、高機能化、スマートフォンへの移行を経て、現在では生活を支えるデバイスに成長しました。これからもどのような新しい技術が導入され、どのような進化をしていくのかが期待されます。